半分赤い。
友達のストーリーに、部屋の窓から半分だけ見えている東京タワーが映っていた
今の言葉で言えば「エモい」とかなんて言葉で簡単に片付けてしまうだろう
僕はそんな言葉で片付けてしまうのはもったいないと思ってしまう人間で
現代っぽい言葉で簡単にまとめ上げてしまう風習が嫌いだ
けど自分の家からは絶対に見えない幻想的な景色に、単純に羨ましいと感じた。
けど、なんか。
あの半分しか見えていない東京タワーは
一生かけてもその場所からは全てを見る事はできないだろうし
一生かけてもその友達のストーリーに写っていた、あの景色を
見る事はないと思う。
一瞬の羨ましいという感情は、自分のプライドをほんの少しだけ下げてしまう
そんな気がする。
これだけで十分なのに、そんな言葉を吐けるように
明日もぐちゃぐちゃにした部屋を片付けて頑張ろうって